こんにちは。歌い手&作詞作曲DTMerのLettyです。
作曲をしていると、自分の作った曲に満足できず、「もっとセンスを磨きたい!」と思ったりしますよね。プロは安定してセンスのいい曲を作ることができているように思いますが、全員が必ずしも生まれ持った才能だけで成り立っているわけではありません。
もし、自分に「センスがないな」と思うのであれば、センスを磨くための方法を知らないことが原因です。それを知ることで、自分の作った曲を「いいな」と思ってくれる人も増え、自分でも自信が持てるようにようになっていきます。
そこで今回は、作曲のセンスを磨くためにやるべきことを7つ紹介していきます。
Contents
作曲のセンスとは
そもそも、作曲のセンスとは何なのでしょうか。人によって捉え方も様々ですが、一般的に作曲のセンスがあるとされる人には、以下のような特徴があります。
・メロディやコードがスムーズに思い浮かんでくる
・曲を作ることが苦ではない
・曲を完成させて形にすることができる
・自分で作ったものを「良い曲だ」と思える
・他人から「良い曲だ」と言ってもらえる
センスというと、生まれ持った才能によるものが全てなのだと思ってしまう人もいますが、そんなことはありません。このような要素が自分にないのであれば、後から身につければいいだけなのです。
作曲のセンスを磨くためにやるべきこと
作曲のセンスを磨くためにやるべきことは、以下の7つがあります。
・メロディ、コードを作る練習をする ・反省と改善を繰り返す ・音楽理論(コード理論)を学ぶ ・既存曲の分析をする ・音楽をたくさん聴く ・楽しみながら作曲する ・あらゆるものにアンテナを張る |
それぞれについて、解説していきます。
メロディ&コードを作る練習をする
メロディやコード進行がスムーズに思い浮かんでくるようになるためには、自分で作ってみるという経験を何度も重ねる必要があります。作曲に限らず、どんなジャンルのことでもそうですが、何度もやっていくうちにだんだんクオリティが上がっていくものです。
例えば、料理で言うと、「ちょっと水の量が多くて味が薄かったな…」と感じれば、「次に作る時は水の量をもう少し減らそう」などと考えますよね。これと同じように、同じ作業をするにしても、繰り返すことで気づきが増えてより良い方向にアップデートされていきます。
しかし、「こうした方がいい感じになるな」と思うその感覚は、実際に自分で作ってから初めて感じるものなのです。とにかく、全然しっくりこないものを作ってしまってもいいので、大量に作りまくってください。
まずはクオリティを気にする前に、曲を作るということに慣れていきましょう。むしろ最初は、しっくりこないものを作るということにこそ意味があったりします。
反省と改善を繰り返す
作曲をしてみたら、作って終わりにしてしまうのではなく、客観的な視点を持って分析してみましょう。気に入っている部分や、何となくしっくりこない部分など、いろいろあるはずです。納得いかないなと思う部分があるのであれば、何が原因なのかを考える必要があります。
例えば、コードの切り替わり方に違和感があるなと思うのであれば、コード進行の順番を変えてみましょう。メロディが平凡でつまらないと思うのであれば、リズムや音程を変えてみたり、メロディをもう一度考え直してみたりしましょう。
また、曲自体に違和感はなくても前に作ったものに似ているとか、同じような曲ばかりになってしまうという場合でも、どのように修正すればいいのか考えてみましょう。
どれだけセンスのあるプロでも、作ったものを聞き直して反省・改善をしているものなのです。ただ曲を作るというだけではセンスは磨かれていきませんので、作った後は必ず試行錯誤しながら反省と改善を繰り返してください。
音楽理論(コード理論)を学ぶ
音楽理論というと幅広く膨大な量を勉強しなければならないような気がして、何となく気が重くなってしまいそうですが、全てをいきなり学ぶ必要はありません。
もちろん、知識は多ければ多いに越したことはないですが、作曲をするのに必要最低限知っておいた方が良いのは、コード理論の知識です。コード理論だけでも学ぶことができれば、作曲がかなりしやすくなります。
コードに関しての詳しい説明などは、別の記事で解説していますので、気になる方は見てみてください。
既存曲のコピー&分析をする
世の中には、ヒット曲がたくさん存在します。ヒット曲というのは、多くの人が「この曲いいな」と感じているということです。
その曲に人気が出た理由は何なのか、多くの人が「良いな」と感じるポイントはどこにあるのか、聴きながら分析をしていくのです。
・コード進行
・メロディの動き方
・曲の構成
・リズムパターン
・使われている楽器
など、様々な部分に注目してください。そして、原曲を再現するつもりでDAWソフトに打ち込んでみてください。このように、曲を構成している様々な要素を細かく分析することで、自分の作曲にもその要素を取り入れることができます。
もちろん、メロディを丸パクリするのはダメですが、コード進行や曲の構成などには著作権もありません。同じコード進行を使って別のメロディをつけている、というような曲も世の中には多く存在します。
一部分だけが同じでも、他の要素が違えば全く違う曲になります。そのため、まずは既存曲のリズムパターン・コード進行・曲の構成など、気に入った要素を一部取り入れてみるというのがおすすめです。
音楽をたくさん聴く
いろんなジャンルにおいて、自分が「この曲いいな!」と思うものをたくさん聴くことが大事です。その「いいな」と思う感覚を、既存曲から取り入れていくのです。
自分の好きな曲を聴くのもいいですが、今まで自分が聴いてこなかったようなジャンルの曲にも興味を向けてみましょう。そうすることで、今まで自分の中になかった発想や感覚を取り入れることもできるのです。
ただ音楽理論を勉強して知識を得るだけでは、このような新たなインスピレーションを得ることはできません。そのため、意識して様々なジャンルの音楽を聴くことが大切なのです。
楽しみながら作曲する
苦痛を感じながら作曲をしていても、良いものは生まれません。作業のように作曲するのではなくて、まずは楽しむつもりでやってみましょう。
完璧なものを作ろうと思ってしまうと、どうしても楽しむ気持ちが後回しになってしまいがちです。そして、センスというものに囚われすぎてしまうと、いつまでも「自分はセンスのない曲しか作れていないのではないか」と思い込んでしまうことがあります。
曲作りにおいて、センスというのは結局自分次第であり、正解や不正解があるわけでもありません。まずは自分で作ったものを自分でしっかり認めてあげる、そして少しずつステップアップしていくことを目指しましょう。
楽しいという気持ちを犠牲にしてまで、無理をする必要はないのです。その気持ちがなくなってしまえば、続けることが難しくなってしまいます。そのため、「作曲は楽しい!」と思う気持ちを持ち続けることが一番大事なのです。
あらゆるものにアンテナを張る
音楽に限定したことではなく、日常生活の中でたくさんのことにアンテナを張ってみましょう。これは、同じ物事でも様々な捉え方をすることができますので、その発想力を鍛えるためです。
例えば、恋愛ドラマを見ているとします。お別れを告げた男性と、振られてしまった女性がいます。これだけの情報でも、どちらの視点で見るかによって全く発想が変わってきます。
どのような場面なのかにもよりますが、男性側視点で見ると、スッキリした気持ちがやや強いのではないかという想像ができます。また、女性側視点で見ると、「寂しい」「悲しい」などの感情が強くあるのではないかという想像ができます。
このように、発想力が鍛えられると感性が豊かになるため、曲を作る時のテーマやが書きたいことが思い浮かびやすくなるのです。完成した時のイメージが浮かんでいるだけで、曲はとても作りやすくなります。
まとめ
ここまで、作曲のセンスを磨く方法について解説してきました。
・メロディ&コードを作る練習をする
・反省と改善を繰り返す
・音楽理論(コード理論)を学ぶ
・既存曲のコピー&分析をする
・音楽をたくさん聴く
・楽しみながら作曲する
・あらゆるものにアンテナを張る
これらを地道にやっていくことで、人から「作曲のセンス」があると言われるようになったり、自分でもそう思えるようになっていきます。是非、試してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。