作曲できる人できない人の違いは?4つの原因と5つの対処法

 
Pocket

 こんにちは。歌い手&作詞作曲DTMerのLettyです。

初心者にとって、作曲は難しいものだと捉えてしまいがちです。そのため、「才能やセンスがないと無理なのでは…?」と落ち込んでしまう人も多いです。

たしかに、才能やセンスがあって自然とメロディが浮かんできたり、スイスイ作曲できてしまうという人もいるかもしれません。しかし、全員が全員そうではありません。作曲ができないのには原因があり、それを理解し適切に対処すれば、少しずつでもできるようになっていきます。

そこで今回は、初心者が作曲できない原因とその対処法について、解説していきます。

作曲ができない人の特徴・4つの原因

作曲ができない人の原因は、主に以下の4つです。

・作りたい曲がイメージできていない

・特別な才能やセンスが必要だと思っている

・完璧を求めすぎている

・途中で挫折して諦めてしまっている

それぞれについて、詳しく解説します。

作りたい曲がイメージできていない

まず、作曲ができない人に多いのが、どんな曲を作りたいのかというイメージができていないことです。イメージがないと、なかなか作業を進められません。なぜなら、漠然と曲を作りたいとだけ思っていても、何をどうしていいかわからないからです。

例えば、「手紙を書いてください」とだけ言われても、何を書けばいいかわかりませんよね。しかし、「お世話になった先生へ感謝の気持ちを書いてください」と言われると、もう少し書きやすくなります。

これと同じで、「曲を作ってください」とだけ言われるより、「失恋した時の悲しい気持ちをバラードで表現してください」などと言われた方が、作業が進めやすくなります。

このように、少しでも具体的に、”こんな曲を作りたい”というイメージを持つことが大切です。

特別な才能やセンスが必要だと思っている

作曲をしたことがない初心者に多いのは、特別な才能やセンスがないとできないと思い込んでしまっていることです。初心者にとっては、ものすごくハードルが高いことのように思われがちですが、そんなことはありません。

無理だと思い込んでしまうと「自分には才能もセンスもないから無理なんだ…」と、思考がネガティブになってしまいます。確かに音楽には理論も存在しますが、理論を知らなくても感覚で作曲をする人もいます。

ものすごく高いクオリティの曲を作るとなると才能も関係してきますが、曲を作ること自体は誰でもできることなのです。

完璧を求めすぎている

初心者の場合、作曲を始めたばかりなのに、完璧を求めてしまうパターンはよくあります。作曲に限らずですが、いきなり完璧なものを作れる人はいません。どんなプロでも、何度も試行錯誤を重ねていくことでクオリティが上がっていくものです。

始めたばかりの頃は特に、完璧じゃなくて当たり前です。思うようにできないということに頭を抱えてしまう気持ちもわかりますが、最初から完璧を求めるのはやめましょう。

途中で挫折して諦めてしまっている

思い通りにいかないという理由で、諦めてしまう人も多いです。しかし、諦めてしまったら上達することはありません。立ち止まっても遅くなってもいいので、諦めるということだけはしないようにしましょう。

今はうまくできないと思っていても、継続できるというだけで可能性が大きく広がります。作曲なんて、今まで生きてきてやったことがない人の方が多いので、最初から思い通りにいく方が珍しいものです。

才能よりも大切なことは、地道に続けることです。才能があっても何もしない人より、才能がなくても行動する人の方が前に進めます。諦めさえしなければ、いずれ作曲はできるようになります

作曲できるようになる為の5つの対処法

先程説明した原因に対して、作曲できるようになる為には以下の5つの対処法があります。

・作りたい曲のイメージを持つこと

・少しずつできることを増やしていく

・クオリティを上げることよりもまずは完成させることを意識する

・自分に厳しくしすぎないこと

・既存曲のコピー&分析をする

それぞれについて、詳しく解説します。

作りたい曲のイメージを持つこと

例えば、ロック系なのかEDM系なのかポップス系なのかバラード系なのかアニソンっぽい疾走感のある曲なのか等…曲のジャンルだけでもたくさんあります。まずは、いろんな曲を聴いて、「こんな曲が作ってみたい」と思うものを探してみましょう

初心者にありがちなのが、既存曲の真似をすることが悪いことだと思ってしまうことです。もちろん、メロディを丸パクリするのはダメです。しかし、テンポやコード進行などを参考にし、雰囲気を近づけるということは何も悪いことではありません。

メロディには著作権がありますが、コード進行には著作権がありません。そのため、既存曲のコード進行にオリジナルのメロディをつけてみるというのもおすすめです。

どんな曲調なのか、どんなことを表現したいのか、そういったイメージがあるだけでかなり作りやすくなります。そのため、自分の作りたい雰囲気に似ている曲を探したりして、なるべく具体的なイメージをしておきましょう。

少しずつできることを増やしていく

まずは、鼻歌で軽くメロディーを作るところからでもいいので始めてみましょう。鼻歌でも、立派な作曲です。

作曲に慣れていないうちは、短いフレーズや一部分のメロディしか思いつかないということもよくあります。しかし、最初から全てのフレーズを考える必要はありません

今日はAメロだけ、明日はBメロだけ、などのように簡単なタスクを決めてやってみましょう。そうすることによって、無理なくステップアップしていくことができます。無理をせず、少しずつできるようになっていけばいいという気持ちで、簡単なことからゆっくりやっていきましょう

クオリティを上げることよりもまずは完成させることを意識する

「立派な曲を作りたい!」と思うのはいいことですが、初心者のうちにその意識でやっていると、思うようにいかず挫折してしまいがちです。その結果、なかなか曲が完成させられないということになってしまいます。

始めたばかりの頃は、誰しも思うようにできなくて当たり前です。まずは、クオリティは気にしなくてもいいので、1曲最後まで完成させるという意識でやってみましょう。

そうすると、いつの間にか段々と完成度も上がっていくものです。とにかく、曲をたくさん作りましょう

自分に厳しくしすぎないこと

曲を作ってみたけど何となくありきたりな感じになってしまったり、インパクトに欠けているような気がしたり、そういった経験は誰しも通る道です。しかし、まずは自分の作った作品に自信を持ちましょう。1曲を最後まで完成させるということは、曲を作ったことがない人からすると、とてもすごいことなのです。

実際に作ってみると、「ここをもっとこうした方がいいな…」「次はこんな風にしてみよう」と思うことがいろいろと出てきます。失敗や違和感を経験することで次に生かすことができるので、うまくできなかったからといって悲観する必要は全くありません。

もちろん、適当にやっているだけではなかなか上達しにくいですが、あまり自分に厳しくしすぎないで、まずは楽しむつもりでやってみましょう。

既存曲のコピー&分析をする

作曲が上達する人の多くは、既存曲のコピー&分析を行っている人が多いです。何でもいいので、自分の好きな曲を分析してみましょう。まずは、ピアノの鍵盤で簡単にメロディを弾いてみるだけでも構いません。

そうすると、「Aメロの時は落ち着いた感じのメロディだけど、サビでは盛り上がった感じになってるな」とか「イントロとサビのメロディは同じフレーズだな」とか、分析しているうちに気付けることがたくさんあります。

また、もっと深く分析をしていくなら、どこでどんなコード進行が使われていて、曲の構成はどのようになっているのか等、いろんなことに注目してみましょう。

こうしていろんな曲のコピー&分析を重ねていくことで、規則性やよくあるパターンにも気付けるので、自分の作曲に生かすことができます。

まとめ

ここまで、作曲できない原因とその対処法について解説してきました。

・作りたい曲のイメージを持つこと

・少しずつできることを増やしていく

・クオリティを上げることよりもまずは完成させることを意識する

・自分に厳しくしすぎないこと

・既存曲のコピー&分析をする

これらを意識することで、「作曲できない」と悩んだり、早期に諦めてしまったりすることを防ぐことができます。初心者は、最初から意気込みすぎて自分に高い壁を作ってしまいがちなので、ゆっくりと無理のないペースで行うことが大事です。

そうすることで、楽しく挫折せずに作曲ができるようになっていきます。是非、試してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 
関連ページ