こんにちは。歌い手&作詞作曲DTMerのLettyです。
作曲をしていると、「他の部分はできたのに、イントロだけがなかなか思い浮かばない…」ということもありますよね。実は、イントロを作るのはそんなに大変な作業ではないのです。
イントロの作り方にはある程度パターンが存在します。そのパターンに当てはめるだけで、スムーズにイントロを作ることができるようになります。
そこで今回は、作曲においてのイントロの定番の作り方のパターン9つを紹介していきます。
Contents
作曲においてイントロとは
イントロという名前の由来は、「導入」という意味の英語の「Introduction(イントロダクション)」から来ています。つまり、曲の導入部分のことをイントロといいます。曲の冒頭から、ボーカルが歌い始める直前までの部分がイントロにあたります。
イントロは曲の掴みの部分になるので、掴みで聞き手に「いいな」と思ってもらえなければ、その先まで聴いてもらえません。曲の第一印象を決める重要なセクションなので、聞き手に「この続きも聴いてみたいな」と思わせるようなイントロ作りが必要なのです。
【作曲】イントロの作り方
イントロの作り方には、よく使われている定番のパターンがいくつか存在します。それは、以下の9つです。
➀コード進行とメロディがサビと同じ ②コード進行がサビと同じで、メロディだけ違う ③サビのコード進行を使用し、メロディを入れない ④コード進行とメロディがAメロと同じ ➄コード進行がAメロと同じで、メロディだけ違う ➅Aメロのコード進行を使用し、メロディを入れない ➆いきなりサビから始まる ⑧イントロがなく、いきなりAメロから始まる ⑨新しくイントロ用にコード進行とメロディを作る |
それぞれについて、解説します。
➀コード進行とメロディがサビと同じ
サビのコード進行とメロディを、そのままイントロでも使用するという方法です。メロディは、全く同じでなくてもそれに近い感じで、少し崩しても大丈夫です。イントロで一度聞いたことがあると、サビに入った時も聞き手に安心感を与えることができます。
サビでボーカルが歌っているメロディを、リードギター・シンセ・ピアノなど別の楽器に置き換えて演奏させるだけで、統一感のあるイントロを作ることができます。作曲の段階で、納得のいくサビができたらそれをイントロにも使いまわしてみましょう。
逆に、先に良い感じのイントロが思い浮かんだ場合、同じコード進行とメロディをサビで使用してもOKです。
②コード進行がサビと同じで、メロディだけ違う
サビのコード進行をそのまま使いつつ、メロディだけ新たに作成するという方法です。サビと同じコード進行を使っているため、曲の雰囲気を保ちやすいです。その上で、メロディに変化をつけることで新鮮な感じを与えます。
何度もコード進行をループして聴きながら、サビとは違った新たなメロディを考えてみましょう。
③サビのコード進行を使用し、メロディを入れない
サビのコード進行をそのまま使用するだけなので、メロディは入れません。イントロには、必ずしもメロディがないといけないという決まりはありません。
ギターやピアノなどで、弾き語りをする前提で作曲をする場合に用いられやすいです。コードを鳴らすというだけでも立派な伴奏であり、それがイントロにもなるのです。
また、ただ「ジャーン」と鳴らすだけでなく、コードに様々なリズムをつけてみたり、細かく刻むように鳴らしてみたりするのもおすすめです。無難に、サビと同じリズムにしてみても構いません。
④コード進行とメロディがAメロと同じ
Aメロのコード進行とメロディを、そのままイントロでも使用するという方法です。メロディは、全く同じでなくてもそれに近い感じで、少し崩しても大丈夫です。
Aメロでボーカルが歌っているメロディを、リードギター・シンセ・ピアノなど別の楽器に置き換えて演奏させます。一度イントロで聴いたメロディがまたAメロでも出てくるため、自然に曲に馴染ませやすいです。
➄コード進行がAメロと同じで、メロディだけ違う
Aメロのコード進行をそのまま使いつつ、メロディだけ新たに作成するという方法です。Aメロと同じコード進行を使っているため、曲の雰囲気を保ちやすいです。その上で、メロディに変化をつけることで新鮮な感じを与えます。
何度もコード進行をループして聴きながら、Aメロとは違った新たなメロディを考えてみましょう。
➅Aメロのコード進行を使用し、メロディを入れない
Aメロのコード進行をそのまま使用するだけなので、メロディは入れません。③のパターンと同様に、ギターやピアノなどで弾き語りをする前提で作曲をする場合に用いられやすいです。
Aメロと同じリズムをそのまま使うのもありですが、違うリズムにしてみてもOKです。
➆いきなりサビから始まる
ここまで紹介してきたパターンは全てイントロから始まっていましたが、いきなりサビから始まるというパターンがあります。これは、「頭サビ」や「サビ始まり」などと呼ばれています。
サビのメロディにインパクトがある場合、この方法を使うのがおすすめです。いきなりサビから始めることで、更にインパクトを与える効果があります。サビを作る時に「すごくキャッチーなフレーズができたな」と思ったら、頭サビから始まる曲にしてみましょう。
また、頭にサビを持ってくる場合は、その後にイントロが来るパターンが多いです。この時のイントロは、➀~➅のどれかのパターンを使えば問題ないです。
⑧イントロがなく、いきなりAメロから始まる
イントロが存在しない曲というのも存在します。今度は、いきなりAメロから始まるパターンです。このパターンは、ゆったりとしたテンポの曲やバラードなどで使われやすいです。
⑨新しくイントロ用にコード進行とメロディを作る
この方法は、他のやり方に比べると少し難しいです。なぜなら、違うコード進行が出てくることで曲の雰囲気が大きく変わりやすいからです。
コツは、最初のコードをAメロやサビの最初のコードと同じにすることです。そうすることで、違和感が生まれにくく曲に自然と馴染ませることができます。全く違うコードを使う場合、曲の雰囲気が変わりやすいため、慎重にコードを選ぶ必要があります。
新たにイントロ用にコード進行とメロディを作るというやり方は、ある程度作曲に慣れてきてから挑戦してみるのがおすすめです。初心者のうちは、難易度が高いのであまりおすすめしません。
その他の裏技
先程紹介したもの以外に、意外とイントロとして使えるものがあります。それは、以下の2つです。
・裏メロを使う ・効果音を使う |
それぞれについて、解説します。
裏メロを使う
メロディの裏で、伴奏の楽器が別のメロディを奏でていることがあります。そして、この裏メロが意外にイントロとして使えるのです。
例えば、サビのメロディの裏で鳴っている裏メロとコード進行を、イントロに使用します。これらは、元々サビのメロディの裏で鳴っていたものなので、違和感なく自然に曲全体に馴染ませることができるのです。
効果音を使う
曲の中には、効果音が要所要所で使われている曲が多く存在しています。
・学校のチャイム音
・時計の秒針が動く音
・鳥の鳴き声
・雨の降る音
・車やバイクのブレーキ音
etc…
このように、日常生活の中で普段聴いているような様々な音が、効果音として使用できるのです。フリー素材として使える音が、ネットにもたくさん転がっています。これらを使って、イントロを作ることもできるのです。
まとめ
ここまで、イントロの作り方について解説してきました。
・コード進行とメロディがサビと同じ
・コード進行がサビと同じで、メロディだけ違う
・サビのコード進行を使用し、メロディを入れない
・コード進行とメロディがAメロと同じ
・コード進行がAメロと同じで、メロディだけ違う
・Aメロのコード進行を使用し、メロディを入れない
・いきなりサビから始まる
・イントロがなく、いきなりAメロから始まる
・新しくイントロ用にコード進行とメロディを作る
・裏メロや効果音を使ってみる
イントロをどうやって作ったらいいのかわからないという方は、これらの中から曲の雰囲気に合いそうなものを選んで作ってみてください。そうすることで、自然に曲に馴染むイントロを作ることができるようになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。