こんにちは。歌い手&作詞作曲DTMerのLettyです。
「さぁDTMをはじめよう!」と決めたところで、まずパソコンが必要ですよね。でも、どんなパソコンを買えばいいのかわからないという人もいいのではないでしょうか。
私も最初、パソコンを買う時はいろいろ調べました。DTM作業をするとなると、パソコンに負荷がかかるので、ある程度のスペックが必要になります。
そこで今回は、初めてDTMを始める人に向けてパソコンの選び方を紹介していきたいと思います。
Contents
DTMのパソコンはデスクトップPCかノートPCか?
これは、どういった使い方をするのかによって選ぶべきものが変わってきます。自分のDTMスタイルに合わせて選択しましょう。自分にはどっちが向いているのか、以下の4つを判断基準にするといいです。
・デスクトップのメリット ・デスクトップのデメリット ・ノートパソコンのメリット ・ノートパソコンのデメリット |
それぞれについて、解説します。
デスクトップPCのメリット
・HDD/SSDの増設が容易(カスタマイズ性が高い)
・CPUのコスパが良い
・値段が同じでもノートPCより性能が良い
・故障時、部品だけの交換で済む可能性がある
デスクトップPCのデメリット
・気軽に持ち運びできない
・設置に場所を取る
・消費電力がノートPCに比べて大きい
・接続コードが多い
ノートPCのメリット
・持ち運びができる
・場所を取らない
・消費電力が抑えられる
・ケーブルなどが最小限で済む
ノートPCのデメリット
・デスクトップPCに比べてコスパが悪い
・USBポートが少ない
・拡張性がない
・故障時は丸ごと修理に預けるか買い替えることになる
WindowsかMacか?OSの選び方
OSとは、オペレーションシステムの略でパソコンやスマートフォンにおける様々なアプリケーションソフトを動かすためのソフトウェアのことです。OSには、WindowsとMacの2種類があります。DTMはどちらでもできますが、あとは好みの問題になってきます。選ぶ基準は、以下の4つです。
・Windowsのメリット ・Windowsのデメリット ・Macのメリット ・Macのデメリット |
それぞれについて、解説します。
Windowsのメリット
・Macと比較して値段が安い(コスパが良い)
・対応しているソフトが多い
・無料プラグインが豊富
・ユーザーが多い
・自作のPCが作れる(拡張性がある)
・スペックが高い
・用途が幅広い
・HDD/SSDの増設が容易
Windowsのデメリット
・動作が不安定で作業がしづらい
・ウイルスに感染しやすい
・ソフトのトラブル・不具合が多い
・サポートがメーカーによって違う
・パーツやソフトに相性問題がある
・メンテナンス性が悪い
・パソコンの知識が必要
・バックアップがめんどくさい
Macのメリット
・動作が安定している
・ウイルスに感染しにくい
・ソフトのトラブル・不具合が少ない
・困った時はAppleサポートに聞ける
・相性問題が少ない
・トラックパッドで直感的に操作できる
・設定が簡単で楽
・音楽業界においてシェア率が高い
Macのデメリット
・Windowsと比較して値段が高い(コスパが悪い)
・Macに対応しているソフトが少ない
・ユーザーが少ない
・USB端子が少ない
・パーツのカスタマイズの幅が狭い(拡張性がない)
・キーボードの配列がWindowsと違う
・HDD/SSDの容量が少ない
・慣れるまで使いづらい
使用するソフトで選ぶ
DAWソフトは、Windows対応のものは多いですがMac対応のものは少ないです。自分の使いたいソフトにこだわりがある場合、ソフトがOSに対応しているかどうかも重要です。
〇=対応している
✕=対応していない
DAWソフト | Windows | Mac |
Logic Pro | ✕ | 〇 |
GarageBand | ✕ | 〇 |
ProTools | 〇 | 〇 |
Digital Performer | 〇 | 〇 |
FL Studio | 〇 | 〇 |
SONAR | 〇 | ✕ |
Cubase | 〇 | 〇 |
Studio One | 〇 | 〇 |
Ability | 〇 | ✕ |
Bitwig Studio | 〇 | 〇 |
Live | 〇 | 〇 |
Reaper | 〇 | 〇 |
Reason | 〇 | 〇 |
Music Maker | 〇 | ✕ |
Singer Song Writer | 〇 | 〇 |
Waveform | 〇 | 〇 |
ACID | 〇 | ✕ |
パソコンのCPU(処理速度)はどれくらい必要?
処理速度をコントロールする部分を、CPUといいます。人間に例えると、脳みそのような部分です。CPUのメーカーには、IntelとAMDがあります。最も一般的なものが、IntelのCore iシリーズです。こちらは、コア数が大きいほど性能が高く、同時に多くのソフトを起動していても安定して作業を行うことができます。
CPU | 特徴 |
Core i9 | 最高クラスの性能で、使いこなすのが難しい。 |
Core i7 | スペックが必要なゲームや動画編集も可能で、高性能。 |
Core i5 | 性能と値段のバランス重視。 |
Core i3 | 値段の安さ重視。 |
Celeron | Coreシリーズよりも性能が劣る。 |
Atom | Coreシリーズよりも性能が劣る。 |
DTMに使用するなら、最低でもCore i5以上のものにしましょう。CPUのスペックが低いとノイズが入ったり音が飛んだりすることがあるので、性能は高いものの方が良いです。
値段は高いですが、Core i7がおすすめです。Core i9は専門的な処理を求めるような高性能すぎるものなので、そこまでのスペックはなくても大丈夫です。
DTMに必要なメモリは?
データを記憶する部分をメモリといいます。簡単に言えば、作業スペースのことです。
メモリが足りないと、音源などを読み込んだりするのに時間がかかったり、作業中にソフトが落ちたりします。これを防ぐためには、多めのメモリを用意しておくことが必要です。
DTMをやるとなると、最低でも8GBは欲しいです。音源やプラグインを多く使用して本格的に作業するのであれば、16GBはあったほうが良いです。
ストレージ(HDD/SSD)の選び方は?
ストレージには、HDDとSSDがあります。選び方は基準は以下の2つを参考にすると良いです。
・HDD(ハードディスクドライブ)の特徴 ・SSD(ソリッドステートドライブ)の特徴 |
それぞれについて、解説します。
HDD(ハードディスクドライブ)
・処理速度がSSDより遅い✕
・容量が大きい◎
・消費電力が高い✕
・熱や衝撃に弱い✕
・価格が安い◎
SSD(ソリッドステートドライブ)
・処理速度が速い◎
・容量が小さい✕
・消費電力が少ない◎
・熱や衝撃に強い◎
・価格が高い✕
SSDとHDDと1つずつ搭載するのがおすすめです。SSDなら250GB以上、HDDなら500GB~1TB以上のものを選ぶと良いです。
まとめ
ここまで、DTMにおすすめのパソコンの選び方について紹介してきました。
・パソコンを外に持ち出さないのであればデスクトップPC、持ち運んで使用することが多いのであればノートPCが良い。
・DTMをメインで行うならMac、いろんな用途で使用するならWindowsが良い。
・使用したいDAWソフトが決まっている場合は、それに対応しているOS(Windows or Mac)を選ぶ。
・CPUは、最低でもCore i5は必要だがCore i7がおすすめ。
・メモリは最低でも8GB、できれば16GB。
・ストレージはSSDなら250GB以上、HDDなら500GB~1TB以上のものがおすすめで、両方1つずつ搭載するのがおすすめ。
ここまで紹介してきたように、DTMに使用するパソコンの選び方にはいくつかポイントがあります。この記事で紹介した内容を気にしながら、パソコンを選んでみてください。きっと自分に合ったものが見つかると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。