エレキギター・ベースの違いは?コードの役割を担うのはどっち?

 
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 こんにちは。歌い手&作詞作曲DTMerのLettyです。

ギターとベースの違いって、考えてみたことありますか?「ベースは音が低くて、ギターは高めの音でジャラーンとなっている感じ」みたいなざっくりとした感覚の方もいらっしゃると思います。私自身も、最初はそれぐらいの認識でした。

しかし、作曲を始めてからは楽器の役割を意識するようになりました。そのおかげで、今は始めたばかりの頃よりもクオリティーの高い曲を作ることができるようになりました。

楽器の構造や役割を理解することで、演奏だけでなく曲作りにも役立てることができます。また、これから楽器を始めようとしている場合にも、自分にはどっちが向いているのかを知ることができます。

そこで今回は、ギターとベースの違いについて詳しく解説していきます。

弦の本数

弦の本数は、基本的にはギターが6弦、ベースは4弦で成り立っています。しかし、7弦以上のギターや5弦以上のベースも存在します。これらはそれぞれ、「多弦ギター」「多弦ベース」と呼ばれます。

多弦ギターは特定のジャンルにおいて使用されることが多いですが、5弦ベースはいろんなジャンルで広く使用されています。

ちなみに、ウクレレも弦の本数は4本ですが、ベースとは全く異なる楽器です。弦が4本だからといって「これは絶対にベースだ!」と勘違いしないようにしましょう。

弦の太さ

弦は、太ければ太いほど音が低くなる性質があります。そのため、ギターよりベースのほうが弦が太く作られています。

また、ギターの方が弦が細いので切れやすく、ベースは太いので切れにくくなっています。

本体のサイズ

ギターに比べて、ベースのほうが長くて一回り大きいです。弦は、長ければ長いほど低音になる性質を持っているためです。

ネックの長さ

先ほどもお伝えしましたが、音が低いほど弦は太く長くなっている特徴があります。そのため、ギターと比べるとベースの方がネックが長くなっています。

役割の違い

ギターとベースには、違う役割があります。それぞれについて、解説していきます。

ギターの役割

ギターのコードで曲の雰囲気が決まると言っても過言ではありません。

全体の楽器の中でも一番目立つパートであり、華やかな印象があります。そのため、バンドの中では花形と言われています。

・1度と5度の音だけを同時に弾いて低音でリズムを刻む、パワーコード

・ザクザクとリズムを刻む、カッティング

・コードを一音ずつ鳴らす、アルペジオ

・イントロや間奏などでメロディーを演奏する、ギターソロ

など、いろんな場面で活躍できます。

ベースの役割

ドラムと連動して動いており、曲全体のノリを支える役割があります。

複雑なメロディーも弾けるし、リズムを刻むこともできます。主に、メロディーを支えています。

人の耳は、無意識に低音を求めています。ベースがないと低音がないため、スカスカな音楽になってしまいます。目立つようなポジションではないものの、とても重要な役割をしているので、縁の下の力持ちと言えるでしょう。そのため、ベースが音を外したりすると支えがなくなってしまうので、ミスが一番許されない楽器でもあります。

音域の違い

ギターは、明るくて高い音を担当します。ベースは、ズンズンと鳴るような低い音を担当します。この音の高さが、一番の違いとなります。

一番低い音から一番高い音までの範囲を、音域といいます。ギターと比較すると、ベースは1オクターブ低い音域で鳴っています。そのため、ベースは主に単音で演奏します。ギターの方が音が高いので、ベースより目立ちやすいです。

弾き方の違い

ギターの場合は、指弾きとピック弾きができます。複数の弦を同時に鳴らしてコードを演奏したり、単音で印象的なソロやフレーズを演奏したりします。ほとんど、ピック奏法がメインとなります。

ベースの場合は、単音を指で弾く指弾きがメインとなります。ピックを使用する人もいますが、ギターのように複数の弦を同時に鳴らしたりはしません。また、親指を弦に叩きつけるようにして弾くスラップという奏法もあります。

ギターに向いている人

ギターで作曲したい人

作曲をする時には、ピアノやギターなどのコードを鳴らせる楽器が演奏できるととても便利です。ギターが弾けるようになると、コードを弾きながら作曲をすることができます。将来的に自分で作曲をしていきたいという人にはベースよりギターの方がいいでしょう

目立つのが好きな人

ギターはとても華やかで目立つ楽器です。ギターソロなどの部分では、曲の中で主役になることができます。「かっこよく演奏して、人に注目されたい!」という人にはとてもおすすめです。

ベースよりも目立つ楽器なので、モテたい人もギターの方がおすすめです。

手先が器用な人

ギターを演奏するには、指の細かい動きが必要になってきます。そのため、手先を動かすのが得意な人に向いている楽器といえます。

一人でもバンドでも楽しみたい人

一人でも弾き語りをして楽しむことができるし、みんなでバンドを組んで楽しむこともできるのがギターの魅力です。どちらも求める人にはギターの方が良いでしょう。

ベースに向いている人

あまり目立ちたくない人

ギターが目立つのに対して、ベースは裏で曲全体を支えるポジションになります。目立つことはあまりないですが、ベースがいないと曲が成り立ちません。そのため、「ステージには立ちたいけどあまり目立ちたくない」という人におすすめです。

こだわりが強い人

ベースをやっている人には、こだわりが強い人が多いと言われています。かなり個性の出やすいポジションなので、他人と違うことをやりたがるようなタイプの性格の人に向いています

他のパートの音をよく聴ける人

ベースは、バンド全体の音をよく聴いて、他のパートのおいしいところを目立たせてあげるサポートをする必要があります。ベースだけで目立つということはあまりないので、周りを引き立てられるような人はベースに向いています。

ギターとベースどっちの方が難しい?

具体的にどちらが難しいと一概に言えるものではありません。言ってしまえば、どちらも簡単ではなく、難易度は同じぐらいです。

ギターは、最初の壁が大きいと言われています。なぜなら、ギターは覚えることが多いためベースに比べてある程度の形になるまでに時間がかかってしまうことが多いからです。

また、ベースの場合は単音弾きができるようにさえなれば、ある程度形になります。そのため、ベースの方が形になるのが早いと言われています。

しかし、ベースは奥が深い楽器ですので、上手くなればなるほど難しいと感じるはずです。周りの音を引き立てるのにも、技術や知識が必要となってくるからです。

ギターもベースも、それぞれどちらも違った難しさがあるので、難易度で選ぶというよりは個人の性格や、興味のある方を選んだ方が長続きしやすいのでおすすめです。

まとめ

ギター ベース
弦の本数 基本は6弦 基本は4弦
弦の太さ 細くて切れやすい 太くて切れにくい
本体のサイズ ベースより小さめ ギターより一回り大きい
ネックの長さ ベースより短い ギターより長い
役割の違い コード、ギターソロなど目立つことが多い ドラムと連動して曲のノリを支える
音域の違い 高い 低い
弾き方の違い ピック弾きがメインだが、指弾きもできる 指弾きがメインだが、ピック弾きやスラップ奏法もある

ここまで、ギターとベースの違いについて解説してきました。

違いを把握することで、これから楽器を始める場合にも自分に向いているものを選びやすくなります。

それぞれの役割を意識することで曲作りも捗っていくので、ぜひ参考にしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 
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