ドラムセットの構成とパーツの配置は?各部品の名称と機材の名前

 
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 こんにちは。歌い手&作詞作曲DTMerのLettyです。

作曲を始めようと思っている人、ドラムをこれから始めようと思っている人もいるでしょう。しかし、最初は「ドラムって難しい…」というイメージがあったりして、なかなか思うように作曲できなかったりして躓きやすいものです。私も曲を作り始めた頃は、何となくこれでいいかなと思いながら感覚で作っていました。でも、それぞれの役割や使い方を把握するだけで、圧倒的に曲が作りやすくなりました。

基本的な構成を知らなければ、作曲をするにもドラムを始めるのにも遠回りしてしまうことになります。効率的に作曲を進めていただくために、ぜひここで覚えて活用してください。

そこで今回は、一般的なドラムセットの各パーツとその役割についてそれぞれ説明していきます。

ドラムセットのセッティング・配置

ざっくりと全体のセッティングを表すと、上の図のような感じになっています。演奏のジャンルなどによってもセッティングは変わってきますが、一般的な配置はこれが基本となっています。これらをざっくり大きく分けると、「太鼓(ドラム)」「シンバル」「ハードウェア」の3つに分けられます。今回は、その3種類に分けてそれぞれ説明していきます。

また、ドラムセットの中には、特に使用頻度が高く重要な役割を担っている3点セットと呼ばれるパーツがあります。それは、「スネアドラム」「バスドラム」「ハイハットシンバル」の3点です。

ライブハウスなどで音量バランスをチェックする時に、「3点セットください」と言われることがあります。これは、「スネアドラム、バスドラム、ハイハットを使って適当に叩いてください」という意味です。

 

太鼓(ドラム)

①スネアドラム

役割:3点セットのうちの一つであり、ズムパターンにアクセントをつけるために使用する

スネアドラムは、略して「スネア」と呼ばれることが多いです。ドラムの中心的存在で、主役のようなポジションです。表現力が豊富なので、叩き方によって様々な音色を奏でることができます。

②バスドラム(ベースドラム、キック)

役割:3点セットのうちの一つであり、リズムのノリやグルーブ感を決めるのに使用する

バスドラ、ベードラ、と呼ばれることが多いが、キックと呼ばれることもあります。付属のキックペダルを踏むことにより音を鳴らします。ドラムセットの中で最も低い音で、全体を支えているようなイメージです。

③ハイタム

役割:楽曲の繋ぎ目やパターンの最後に、変化をつけた演奏を入れる(フィルイン)時に使用することが多い

演奏者から見て、左側のタムがハイタムです。タム系のドラムは、基本のドラムフレーズにおかずとして+αの役割で使用します。

④ロータム

役割:楽曲の繋ぎ目やパターンの最後に、変化をつけた演奏を入れる(フィルイン)時に使用することが多い

演奏者から見て、右側のタムがロータムです。一般的には、ハイタムとロータムを合わせてタムタムと呼ばれています。

⑤フロアタム

役割:楽曲の繋ぎ目やパターンの最後に、変化をつけた演奏を入れる(フィルイン)時に使用することが多い

演奏者から見て、右側にセッティングします。16インチが一般的なサイズで、バスドラムの次に低音のドラムです。タムの音程は、高い順に並べると、ハイタム>ロータム>フロアタムになります。

シンバル

⑥ハイハットシンバル

役割:3点セットのうちの一つであり、ビートを刻むのに使われる

曲中では、細かなリズムを刻んでいます。ドラムスティックで叩いたり、ハイハットペダルを踏んだり、色々な奏法ができます。スティックで叩く場合は、利き腕で叩きます。

また、ハイハットペダルを踏むことで、上下のシンバルの開閉具合を調節して音の鳴り方や雰囲気を変えることができます。ハイハットペダルによる開閉操作には、上下のシンバルを開いた状態の「オープン」、上下のシンバルを完全に閉じる「クローズ」があります。オープンの場合は「チ・チ・チ・チ」という音が鳴り、クローズの場合は「シャン・シャン」という音が鳴ります。

ハイハットは、他の音が共鳴した振動で雑音が発生してしまうことがあるため、閉じているのが基本となります。

⑦クラッシュシンバル(サイドシンバル)

役割:小説の頭、フィルインやキメなどアクセントをつけたい時に使用する

名前の通り、衝突した時のような音がするシンバルです。サイドシンバルと呼ばれることもありますが、一般的にはクラッシュシンバルと呼ぶことが多いです。

クラッシュを2枚使用する場合は、左右に違う大きさのものをセッティングします。演奏者側から見て左側が16インチ、右側が18インチ程度のものが一般的なサイズです。

⑧ライドシンバル(トップシンバル)

役割:ハイハットと同じくビートを刻むのに使われる

ビートを刻むのは基本的にはハイハットの役割ですが、曲の展開に合わせてライドを使うこともあります。基本のドラムフレーズに、おかずとして+αの役割で使用します。サイズは20インチ程度のものが一般的であり、クラッシュシンバルよりも大きめになっています。

演奏者から見て、右側にセッティングするのが一般的です。

ハードウェア

⑨キックペダル

役割:キックぺダルを踏むことで、バスドラムを叩く

 

⑩ハイハットペダル

役割:ペダルを踏むことでハイハットの開閉操作を行い、量や音の余韻の程度を調整する

⑪ドラムスローン

役割:両手と両足を使ってドラムを演奏するために、演奏者が座る

「王位・王座」などの意味がある「スローン」という英語を用いて、一般的にはスローンと呼ばれることが多いです。

⑫スタンド類

各ドラム、シンバルなどを支えているスタンド類です。

まとめ

ここまで、ドラムセットの構成とそれぞれのパーツの名前、役割について説明してきました。

・ドラムセットにおける3点セットは、「スネアドラム」「バスドラム」「ハイハット

・ドラムセットは、大きく分けて「太鼓(ドラム)」「シンバル」「ハードウェア」の3種類に分けられる

①太鼓(ドラム)は、「スネアドラム」「バスドラム」「ハイタム」「ロータム」「フロアタム」

②シンバルは、「ハイハットシンバル」「クラッシュシンバル」「ライドシンバル」

③ハードウェアは、「キックペダル」「ハイハットペダル」「スローン」「スタンド類」

ドラムの構成と役割を把握することで、頭に思い描いたドラムを表現しやすくなります。

ぜひ、今回の内容を参考にしてドラムを作ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 
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