誰でもわかる!音階の種類とは?長調・短調のスケール一覧

 
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 こんにちは。歌い手&作詞作曲DTMerのLettyです。

音楽におけるメジャー、マイナーという言葉を聞いたことはありますか?メジャーは明るくて、マイナーは暗い感じ…何となくそんなイメージですよね。私も最初はその程度にしか思っていなかったのですが、曲を作りたいと思うようになってから理論的なことに興味が出てきました。理解しておくと、作曲する時に役立つと思います。

そこで今回は、メジャーとマイナーのスケールのお話をしたいと思います。

音階とは

音階は、別名スケールともいいます。音階と聞いて、「ドレミファソラシド」を思い浮かべる人も多いと思います。ある楽曲の中で用いられる音を高さ順に並べたものを、音階またはスケールといいます。ものすごく雑な言い方をすると、スケールの中に出てくる音だけを使っておけば違和感のない曲が作れますよというルールです。

音の表記のしかた

これから説明する内容を理解していただくために、まずは音の表記のしかたについて説明していきます。

音の一つ一つには呼び方があり、例えば「ドレミファソラシド」は日本語にすると「ハニホヘトイロハ」になります。ハ長調とかヘ長調などの言葉を聞いたことがありますか?あれのカタカナの意味は「ハ」が「ド」を表し、「へ」が「ファ」を表しているということです。

日本語では「ハニホヘトイロハ」になりますが、アルファベット表記で表すこともできます。英語で表すと、「ドレミファソラシド」は「CDEFGABC」になります。これは音楽で必ずと言っていいほど使うものなので、是非覚えてください。

イタリア語 ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
英語 C   D   E  F   G   A   B   C
日本語 ハ ニ ホ ヘ   ト イ ロ ハ
ドイツ語 C  D  E  F  G  A  H  C

(ツェー デー エー エフ ゲー アー ハー ツェー)

メジャー・マイナーの違い

長調=メジャースケール

メジャースケールは、イメージ的には明るい感じです。ピアノの鍵盤でいうと、黒鍵も含めて隣の音を半音、ひとつ飛ばした音を全音といいます。

よくある「ドレミファソラシド」は、「ド」からスタートするのでCメジャースケール(キー=C)と呼ばれます。

ここでは、Cメジャースケールを例にして説明していきます。

メジャースケールは、音と音の間の距離が「全全半全全全半」という並び方になっています。どこの音からスタートしても、この距離さえ守ればメジャースケールが完成するというものです。

短調=マイナースケール

マイナースケールは、イメージ的には暗い感じです。短音階には、代表的なものが3種類あります。

①自然的短音階(ナチュラルマイナースケール

音と音の距離は全半全全半全全

②和声的短音階(ハーモニックマイナースケール)

音と音の距離は全半全全半(全+半)半

③旋律的短音階(メロディックマイナースケール)

音と音の距離は行きが全半全全全全半で帰りが全全半全全半全

行きは低い音程から高い音程に向かって上がっていく時、帰りは高い音程から低い音程に向かって下がってくる時のことです。メロディックマイナースケールはほとんど使うことがないので、何となくそういうものなんだなという程度に思っておきましょう。あまり深く追求すると難しすぎますので、ここでは一旦置いておきます。

マイナースケールの中では、主にナチュラルマイナースケールが使われます。

メジャースケール・ナチュラルマイナースケールの一覧

楽譜につける#(シャープ)や♭(フラット)のことを調号といいます。メジャースケールは、違うどこかのキーのナチュラルマイナースケールと同じ調号になります。この関係性を平行調といいます。その一覧がこちらです。

Cメジャー/Aマイナー

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド

C   D  E  F   G  A  B  C

Dメジャー/Bマイナー

レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ

D  E   F#   G  A  B  C# D#

Eメジャー/C#マイナー

ミ ファ# ソ# ラ シ ド# レ# ミ

E   F#   G#  A  B  C#  D#  E

Fメジャー/Dマイナー

ファ ソ ラ シ♭ ド レ ミ ファ

F    G  A  B♭   C  D  E   F

Gメジャー/Eマイナー

ソ ラ シ ド レ ミ ファ# ソ

G   A  B   C  D  E   F#    G

Aメジャー/F#マイナー

ラ シ ド# レ ミ ファ# ソ# ラ

A  B    C# D  E   F#     G#  A

Bメジャー/G#マイナー

シ ド# レ# ミ ファ# ソ# ラ# シ

B   C#  D# E   F#      G#  A#  B

C#メジャー/B♭マイナー

ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ# ド ド#

C#   D#  F   F#   G#  A#   C  C#

D#メジャー/Cマイナー

レ# ファ ソ ソ# ラ# ド レ レ#

D#   F   G  G#  A#  C D  D#

F#メジャー/E♭マイナー

ファ# ソ# ラ# シ ド# レ# ファ ファ#

F#    G#  A#  B  C#  D#  F   F#

G#メジャー/Fマイナー

ソ# ラ# ド ド# レ# ファ ソ ソ#

G#  A#   C   C# D#  F   G  G#

A#メジャー/Gマイナー

ラ# ド レ レ# ファ ソ ラ ラ#

A#   C  D  D#  F     G   A  A#

まとめ

・ドレミの音階を英語で表すと「CDEFGABC」になる。

・メジャースケールは「全全半全全全半」、マイナースケールは「全半全全半全全」。

・メジャースケールは違うどこかのキーのナチュラルマイナースケールの調号と同じであり、この関係性を平行調という。

これらを理解しておけば、ピアノひとつでメジャーとマイナーのスケールを導き出すことができます。一つ一つのキーのスケールを全部覚えるよりも、この仕組みを使う方が圧倒的に楽です。

是非、この方法を使ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 
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